令和2年5月28日(木)から令和3年2月26日(金)にかけて、技術研修「顕微鏡観察・硬さ測定等の評価試料作製および評価技術の研修(精密切断機などの活用研修)」を随時開催しました。試料作製個数の上限等の制約により、依頼加工や機器貸付をご利用されるケースも多く、今年度の受講者は少なかったのですが、県内の企業等から2団体6名のご参加をいただきました。
 素材や製品の顕微鏡観察や硬さ測定等を行うことは、素材や製品の研究開発、品質管理、品質保証を進める上で重要なことです。それらを行うための前処理として、切断による採取から鏡面研磨まで試料を調整することが求められます。本研修は、当センター職員が評価試料作製に必要な基本事項について説明し、受講される皆様から持ち込まれた素材や製品に対して、令和2年12月に公益財団法人JKAの補助により導入した精密切断機等を用いた評価試料の作製実習と、硬さ試験機等の評価機器を用いた評価実習を行なうものです。
 評価を行なう目的や評価方法および試料の種類により作製方法や所要日数は異なりますので、受講者の皆様とは事前に打合せを行なった後に研修を開催しました。受講者の皆様からは、「なじみのない分野の機器だったので、知識を得ることができたことが大きい。」等好評をいただきました。
 今年度は研修の受付を終了しましたが、評価試料の作製と評価に関する課題をお持ちでしたら、「技術相談」(無料)と「機器貸付」(有料)により対応します。お問い合わせをお待ちしています。
(金属担当 園田正樹)

   
 顕微鏡観察例:電子部品の断面観察    作製機器例:精密切断機