技術研修「パワーエレクトロニクスに必要な電気計測技術」を、令和4年1月13日に開催しました。本研修は、自動車や家電製品、産業機器を構成するモータや電力変換器・素子等のパワーエレクトロニクスについて、2050年のカーボンニュートラルの実現にも不可欠な電気計測技術の基礎知識の修得を目指します。昨年度はオンラインで実施しましたが、今回は新型コロナウイルス感染予防対策を行い、会場を当センターとしました。研修には、県内の企業4社と大学1校から計6名が参加されました。
 講師には、横河計測株式会社 中込征仁 様をお迎えしました。研修ではまず、パワーエレクトロニクス機器の開発で多く利用される計測器(パワーアナライザやオシロスコープ、スコープコーダ等)の概要や測定原理について解説と、電力測定やインバータ測定や多チャンネル測定、高調波測定等のアプリケーション事例を解説していただきました。続く実機によるデモンストレーションでは、インバータ駆動モータの動作時の電圧、電流波形と電力値について、複数の計測器による同時計測が実演されました。
 受講者アンケートでは、パワエレ全般の理解が深まった、実機の実際の動作や結線が確認できて有用だった等、満足度の高い研修内容だったと高評価をいただきました。
 今回の研修で対象としたパワーアナライザ(WT5000)は、(公財)JKAの2020年度 機械振興補助事業により当センターに導入しています。機器の仕様の照会や製品開発等での利用希望等があれば、電磁力担当までお知らせください。 (電磁力担当 沓掛暁史 kutukake@antique.oita-ri.jp)

             研修の様子(令和4(2022)年1月13日)