平成28年5月16日(月)から平成29年2月28日(火)にかけて、技術研修「顕微鏡観察のための試料作製研修」を随時開催しました。県内外の金属製品、精密機器等の分野から6団体10名のご参加をいただきました。
顕微鏡観察(光学顕微鏡、電子顕微鏡)は、素材や製品の研究開発、品質管理、品質保証等を進める上で重要な評価方法のひとつです。顕微鏡観察を行うためには前処理として、切断による採取から鏡面研磨まで試料を調整することが求められます。本研修では、当センター職員が、顕微鏡観察試料作製に必要な基本的事項について説明し、受講される皆様が持ち込まれた製品や材料に対して、平成21年12月に公益財団法人JKAの補助により導入した試料埋込機や自動研磨装置を用いて観察試料作製実習を行ないました。
試料の種類や観察目的により作製方法や作製に必要な日数は異なりますので、お申込みをされた皆様とは事前に日程や作製方法等についての打合せを行ない、個別に研修を開催しました。本研修を受講した皆様からは、「試料の作製方法をわかりやすく学ぶことができた」、「実務的なところが良い」、「切断や研磨の際のポイントやコツを多く学ぶことができた」、「研磨剤や機器などを使う理由を詳しく学ぶことができた」、「作業内容がわかったことで調査分析の選択肢が増えた」と好評をいただきました。
研修期間終了後も、顕微鏡観察試料の作製に関する課題をお持ちでしたら、「技術相談」と「機器貸付」(有料)により対応します。ぜひお問い合わせをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

自動研磨装置                              実習の様子