本年度第1回目の研修会は、「食品の乾燥」をテーマに開催しました。
食品の乾燥の目的は、食品の水分を取り除き、微生物及び酵素による腐敗や変質等を防止することによって、輸送性と貯蔵性を高めることでした。しかし、乾燥技術の進歩した今日では、品質はもちろん、簡易に飲食しやすいもの、加工原料にあっては、保管及び使用がしやすいといった特性をもつことが要求されています。さらには、原料配合、前処理条件、乾燥条件の組み合わせによって新たな食品の開発が可能であり、乾燥は食品の加工に不可欠な技術となっています。
そこで、フーズテクニカルサービス 代表 弘蔵 守夫 氏を講師としてお招きし、「食品の乾燥技術」という演題で、乾燥することの長所、短所をはじめ乾燥時の管理項目等、乾燥の基礎技術について講演していただきました。
また、株式会社 鳥繁産業 営業部 課長 高橋 英則 氏に「食品の乾燥剤と鳥繁産業」と題し、乾燥剤をはじめとする鮮度保持剤の用途と使用上の注意点について講演していただきました。
参加者から、乾燥の基本が理解できた、乾燥効率に外気の温度や湿度が関係していることがわかった、これまで乾燥剤の話を聞く機会がなく参考になった、今後の商品開発に活かしたい等のご意見をいただいたところです。
講演終了後、希望者によるセンター内の乾燥機(真空冷凍乾燥機、スプレードライヤ-、通風乾燥機等)の見学を行いました。(機器利用の方法については、当センターのHPをご覧下さい。https://antique.oita-ri.jp/)
今回、食品製造企業をはじめ、6次化産業の方、関係機関等を含め95名と多くの方に参加いただきました。県内に相談できる機関、企業があることを認識いただいた点でもよい研修会となったと思います。
|
|
研修の様子 | 見学の様子 |