平成29年6月から平成30年2月にかけて、企業技術研修「消費期限・賞味期限設定のための技術研修」を随時個別に開催し、9社20名の方々にご参加頂きました。
食品の消費期限・賞味期限の設定は、その特性、品質変化の要因や原材料の衛生状態、製造工程での衛生管理、容器包装の形態、流通・保存環境など様々な要素を勘案し、科学的、合理的に行うことが必要となります。そこで、消費期限・賞味期限設定の基礎と留意すべきポイントと併せて、科学的根拠になりうる微生物試験、理化学試験、官能試験等の設定方法を、実技を交えて個別に解説致しました。
例えばB社の場合、「これまで漠然と決めていた賞味期限を、新製品開発に際し基礎から勉強したい。」というご相談をいただき、実際に設定したい製品を用いて、その品質劣化に起因する項目について聞き取りをしながら一緒に考え、数値化の手法についてご提案致しました。本研修を受講した皆様からは、「具体的な手法が確認できたので、社内で取り組める項目については早速数値化して管理できるよう整備したい。」と好評をいただきました。
来年度も、できるだけ受講者の皆さまのご希望に添った形の研修を行う予定にしております。
店舗での保存温度を計測 | 水分活性測定装置で食品の保存性を検討 |