電磁界解析は、モータなどの電気機器やパワーエレクトロニクス部品などの設計開発ツールとして広く活用されています。電磁界解析の有効活用を目的とした初級者向けの技術研修「実習で学ぶ はじめての電磁界解析」を、令和元年9月6日に開催しました。今回の研修には、県内外の企業技術者と学生の5名が参加されました。
講師には、電磁界解析ソフトウェアJMAG-Designerの開発元である(株)JSOLの瀬々英里 様をお迎えしました。研修の前半では、電磁界解析を有意義に利用するための必要な知識である電磁気学の基礎や用語、考え方などについて、初学者に分かりやすい解説をしていただきました。研修の後半では、参加者が実際にパソコンを用いてソフトウェアを操作して、電磁界解析の演習を行いました。モータの簡易評価が可能なJMAG-Expressや、より詳細な解析が可能なJMAG-Designerによる永久磁石モータの三次元解析を事例に、材料のモデリングや解析、結果表示までの一連の流れを体験しました。
半日の研修でしたが、講義、実習ともにとても分かりやすい内容でした。受講者アンケートでは、すべての参加者から“今後のスキルアップに役立つ研修”との評価をいただきました。電磁界解析ソフトウェアJMAG-DesignerやJMAG-Expressは、当センターでのご利用が可能です。製品開発での活用や、試用などのご要望がありましたら、お気軽にご連絡ください。(電磁力担当 沓掛 暁史)